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【短い映画・89分】人の命が軽い!「タッカーとデイル」は観る人を選ぶホラーコメディの傑作

映画記事

あらすじ

タイトルは「タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら」。

顔が怖い中年男二人組・タッカーとデイル。

コツコツ貯めたお金で山奥に別荘を買い、そこで休暇を過ごすことにする。

しかし、キャンプに来ていた大学生グループから「あの二人は殺人鬼では」という疑いをかけられ・・・

不謹慎な笑いが好きな人向けのコメディ映画

めちゃくちゃ面白い最高の映画!

くだらない理由でバンバン大学生が死んでいくので、道徳観のしっかりした人は笑えないかも。

ただ、遊びに来ていた大学生グループが徹底的におバカちゃんとして描かれているので、感情移入することなく笑えてしまうというか・・・

コメディになるギリギリのところを上手く攻めた傑作だと思います。

本当はただの気のいい二人組なのに、誤解が誤解を呼び、やることなすことが殺人鬼っぽく見えてしまう展開も面白い。

ちなみに私が好きなシーンは

・・・どうでしょうか、観たくなりませんか!?

美女と野獣的ラブストーリーとしても秀逸

この映画がすごいのは、主人公デイルと一人の女子大生のラブストーリーとしても成立しているところ。

自分のことを「デブだしブサイクだしバカ」と思い、劣等感の塊であるデイル。

大学生グループの一人であるアリソンも、デイルのことを最初は怖いと思っていましたが、だんだん彼の優しさと賢さに気づきます。

ブラックなコメディの裏に、美女と野獣的なラブストーリーも散りばめたニクい映画です。

デイルは不器用ですがとても心優しいので、観客も(大学生が死んでもいいから二人がくっつきますように)と応援したくなってしまう。

ポテトチップスとビールを片手に、笑いのツボが合う人と

金曜日の夜、ボテトチップスとビール、ピザなんかを出して気の合う友達や家族と観るのに最高の映画かと思います。

ちょっとグロいシーンがあり、人が死にまくるので、事前に好みをはっきりさせておく必要がありますが。

とにかく頭を空っぽにして、バカバカしさを楽しめる作品です。

【短い映画・87分】惹かれ合う大人同士の切ない恋を描いた「ONCE ダブリンの街角で」

映画記事

あらすじ

アイルランド・ダブリンを舞台に、ミュージシャンを目指す「男」と、チェコ移民の花売りの「女」が心を通わせるラブストーリー。

ストリートミュージシャンをしている男の曲を聴き、花売りの女が話しかける。女も音楽(ピアノ)をやっていることがわかり、二人は音楽を通じて親しくなっていく。

しかし女には一人娘とチェコに残してきた夫が、男には作曲の原動力となっている忘れられない女性がいた。

映画を彩るしっとりとした音楽

本編のほとんどが音楽ではないかというほど、演奏のシーンが多い映画です。

セリフは少なめで、代わりに音楽が登場人物の心情を表しているともいえます。

かといって、「ハイスクール・ミュージカル」「ヘアスプレー」のようなハイテンションさは全くありません。

大人の恋を描いたミュージカル「ラ・ラ・ランド」よりもおとなしめです。

自然にしっとりとシーンに溶け込んでいるので、ミュージカル映画は苦手という人にもおすすめ。

ちなみに、主演の二人はどちらも本業がミュージシャン。

しかも、映画撮影以前からユニットを組み、”The Swell Season”の名前で音楽活動をしていたそうです。

よって、この映画の音楽は全て主演の二人がプロデュースしています。

2009年くらいに日本でもライブしているんですよね。行けた人が羨ましい・・・

ダブリンの街並みも注目

舞台である街・ダブリンは、アイルランドの首都。

首都ではありますがケバケバしくなく、地方都市感のあるのどかな街です。それが、この映画の雰囲気にぴったり。

二人が入った楽器店、カフェなどもすべてダブリンに実在する庶民的なお店だそうです。

「女」が暮らすテラスハウスも、実際に東欧からの移民が増加している地域で撮影されています。

ちなみに、一部の地域では「ミリオンダラー・ベイビー」でも出てきたゲール語が話されているそう。

どこにでもある話だからこそ、切ない

二人はすぐに意気投合して惹かれあいますが、女は既婚者であり子供を抱えています。

ジレンマを抱えた二人がどこに向かっていくのかは、ぜひ映画を観て確かめてみてください。

ラストは賛否両論ですが、男性であれば「かっこいい!」と唸ってしまうのかも。

主人公の「男」も「女」も、最後まで名前は明かされません。

こんな小さな恋は、世界中でたくさん起こっているのではないでしょうか。だからこそ、切なく身に迫ってくる映画です。

【短い映画・96分】「キューティー・ブロンド」はエル・ウッズに元気をもらえる名作

映画記事

キューティブロンド

あらすじ

ブロンド美人のエルは、女子社交クラブのリーダーを務める明るい女の子。

人生は順風満帆…に見えたが、政界を目指す彼氏に「ブロンドだから(真面目じゃないから)」という理由で振られてしまう。

諦めきれないエルは彼氏を追いかけ、これまでの彼女とは無縁の世界・ハーバードロースクールに入学して…

軽んじられていたブロンド娘が、自分の能力に気づくサクセスストーリー

「キューティー・ブロンド(Legally Blonde)」は、2001年に公開されてすぐさま人気を博し、2003年には続編も制作されました。

2020年に「キューティー・ブロンド3」の公開も予定され、いま再び注目を集めています。

この映画が制作されたアメリカでは、ブロンド(金髪)の女の子は「尻軽でちょっと頭が弱い」と思われているようです(なぜかは不明ですが、人目をひくブロンドの女の子が長い歴史の中でモテていたからではないでしょうか)。

そんな固定観念を逆手に取ったのがこの映画。

長いブロンドの髪で、ピンクが大好きで、親が金持ちで、チワワを飼っていて・・・と軽薄そうに見える女の子が、学んだ知識を使って人を助けることで自分の能力に気づき始めるというサクセス・ストーリーです。

「お前がロースクールに来るなんてバカじゃねーの」と軽んじられていたエルがどんどん能力を開花させていく様子は、まさに痛快。

可愛くて賢くてもいいじゃない

キューティブロンド

普通のパーティーなのに意地悪で仮装パーティーと伝えられ、バニーガールの格好をしてしまったエル

YouTubeの「キューティー・ブロンド」関連の動画には、多くの女性が「この映画に勇気付けられた」とコメントしています。

私も、高校時代にこの映画を観てエルに強く憧れた女のひとり。

われわれ女性は、ちょっと天然っぽく振舞う方が男性にウケることを経験的に知っています。

そして、勉強を頑張る地味な女の子より、成績はそこそこでも華やかな子の方がモテることも。

しかし社会に出てみれば男性中心の世界で、あまりにも「女」っぽすぎると、軽んじられてしまう。

そんなジレンマの中、エルは(時に過剰なほど)女性らしく、自分らしくありながらも、男性社会である法学の世界で活躍します。

一見ごく自然に思えるその姿が多くの女性に勇気を与えていたということは、見逃せない事実かもしれません。

女性はもちろんのこと、男性にも是非観て欲しい映画です。

エルの飼っているチワワが要所要所で良い味を出しているので、犬好きの人にもオススメ。